小学生の部

佳作

輝く出会いのはじまり
八幡市立美濃山小学校 6年 大取 仁子おおとり にこ

 「うわぁ~、新刊が出てる! やった~!」
 そう思いながら、本を手にとる。それはまるで、宝物のようなものだった。手にとった瞬間、時が止まったように、その本に見とれてしまう。それだけで、もう幸せな気分だ。
 私がいつ、本に出会っていたかは、分からない。でも、本を読み始めた時から、私の人生は、バラ色にそまっていたのかもしれない。それほど私にとって、本は大切なのである。特に、ある男の子に紹介され読み始めたいろいろな小説。それは、いつでも私をはげまし、元気づけてくれている。
 私にとっての『楽園』。それは図書館や、本屋だ。一つ一つの本が、キラキラとかがやいているようにみえる。特に、私が読み求めている本は、いちだんとかがやきが増して見えている。
 本を読むときの私は、目をかがやかせはじめ、読み始めると、その本の世界に突入し、周りが全く見えなくなるほど夢中になる。そして、百面相し始めるのだ。読み終わると、
「くぅ~、おなかいっぱ~い!」
「はあ~、もう最高!」
 と、いろいろな感情を味わった満腹で幸せな気分が押し寄せる。本によって違うこの気分が、私は好きなのだ。その本の主人公によって、感じ方や、感情がちがうので、共感の仕方も違う。それがまた、本のいいところなのだ。また、本から学べる事はたくさんあり、たまにテストにも役立つのだ。
 だが、一つ問題がある。それは本を読むことを一度中断することだ。すると、一気に「現実世界」にもどされてしまい、それだけが難題だった。
 楽しみながら勉強もできる。これ以上に最高なことはないだろう。もっといろんな人にも本を読んでもらいたいと私は思う。
 これから、私は本が好きなことをいかせられるといいなと思った。そして、まだまだたくさんの本に出会えるといいなと思った。

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