小学生の部

優秀賞

あきらめない虫たち
八幡市立橋本小学校 6年 長谷川 美月はせがわ みづき

 私は今、虫を飼うことに熱中している。五歳の時には、すでに虫を飼っていた。カタツムリやヤゴ、アシナガバチと成長するにつれてたくさんの虫を飼うようになった。今まで飼ってきた中で、カマキリが一番思い出に残っている。毎年何かしら虫を飼うけど、絶対にカマキリは飼っている。あだ名はカマ子。家で飼うカマ子にはちゃんとした名前を付ける。今年飼っているカマ子の名前は、「なつな」。名前にこもった意味は、夏のように元気にいてほしいからという意味がある。
 カマ子の可愛いところは、足や触覚を掃除するところだ。カマキリは虫の中でも綺麗好で、何か気になるたびに掃除をしはじめる。一番カマ子の可愛いところは、虫を捕らえるところだ。虫を捕らえる前は、体をゆらし相手を油断させる。捕らえる時は、わずか〇・一秒で捕らえるらしい。そんな強いカマ子だけど、赤ちゃんから大人になれるのは、わずか二、三匹だ。一つの卵から百匹から三百匹生まれるのに二、三匹しか生き残らないのは、食べられたり、脱皮で失敗し死んでしまうからだ。
 去年飼っていたカマ子、はるかちゃんは、無事、死なずに大人になったけれど脱皮に失敗して、中足と後ろ足が動かなくなってしまった。カマしか使えない中、自分でクモをたべたり散歩したりして頑張って生きていた。でも、十二月二十八日はるかちゃんは、寿命で死んでしまった。だいたいのカマキリの寿命は半年、十二月までだからはるかちゃんは長生きしたと思う。
 虫の世界には、自殺というものがない。どんなに生きるのが辛くても最後まで生きようとする。そんな虫たちにあこがれた。だから私はどんな辛いことがあっても頑張って生きようと思う。

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