小学生の部

優秀賞

死ぬことは生きること
八幡市立美濃山小学校 6年 清水 徠斗しみず らいと

 みなさんは「死ぬ」と聞いてどんなことを思いうかべるだろうか。このことはぼくにつながりを気づかせてくれた大切な思い出である。
 ぼくが「死ぬ」ということを意識し始めたのは五年生の時だ。テストが終わってぼくはじぞうのようにじっとベランダを見つめた。その時、「死ぬ」ということとベランダの何が共通したのか、(死ぬのはとてもこわいな)と思ったのである。それからずっと「死ぬ」ということを考えていた。
 そんなことをしている間におじいちゃんが死んでしまった。なのでそう式中も(死ぬのこわいな)(あんなふうになりたくないな)(ぼくはいつ死ぬのかな)と思っていたのだ。
 そう式も終ばんになり、もものようなピンクの花や、ぶどうのようなむらさきの花をそえた後、ムービーが流れた。そのムービーの最後に「死んでもあなたの心の中でその人は生きています」という文字が写された。それを見たしゅんかん、さっきまで心の中でゴロゴロとかみなりをだしていた雲がパッと晴れたきがした。
 そしてぼくはある三つのことに気が付いた。それは、「今、自分のやりたいことをやらないといけない」ということ、「その思いを自分の子どもや孫に受けつがせたらずっとつながっていく」ということ、「死ぬことと生きることはつながっている」ということだ。未来と過去はずっとつながっているから自分が死んでも子どもがいて、子どもが死んでも孫がいるから死んでも安心できることに気が付いた。
 ぼくはこのことをずっと考えてとてもよかったと思う。これからは自分のやりたいことをたくさんやって、楽しく生きていこうと思う。

戻る
@無断転載はご遠慮ください。