小学生の部

佳作

心の変化
八幡市立橋本小学校 5年 石黒 凜奈いしぐろ りな

 身長が伸びたか伸びていないかは、本人に聞かなくても分かる。反対に、心の変化は本人に聞かなければ分からない。私はよくはしゃいでいたのに、三年生ごろから感情的になる事がなかったので、このテーマで書く事にした。
 感情的になる事が少なくなってから、何が変化したのだろうか。まず、笑わなくなったという事。顔が笑っていても、心は笑っていない。次に、心がトゲだらけになってしまったという事。それは、新型コロナウイルスのせいでもある。他人に自分の所有物をさわられると、怒りを感じてしまうのだ。そして、心が『成長』したという事。感情的にならないという事は、平常を保てるという事と同じである。他人とけんかする事も少なくなったし、予想外の事件が起きても冷静でいられるようになった。変化したのは、以上の三つのみだ。
 今、私の心だけでなく、世界も大きく変わり始めている。コロナウイルスのワクチン開発、日本の小学校でのクラスターなどである。コロナウイルスは世界の経済をどん底につき落とした。しかし、国が全力挙げてコロナ対策に取り組んだ結果、経済も回復し始め、一日二百人以上感染者が出ていた東京も、少しずつではあるが確実に収まり始めている。コロナによって外出をひかえるようになり、人々にはがまんする力が身についた。
 『変化』は時に、人の成長のかてになる。私はこれから、一つ一つの変化を大事にして、社会に出てもはずかしくないような大人になろうと思う。

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