小学生の部

優秀賞

お金では買えない物
八幡市立美濃山小学校 6年 畠山 朔弥はたけやま さくや

 もうすぐ一日ついたちだ。ぼくは毎月、お父さんからおこづかいをもらう。またお母さんからも、お手つだいなどをしたときにおこづかいをもらう。ぼくがおこづかいをもらいはじめたのが三年生の時だった。はじめは、「三百円だけ!?」と文句を言ったりしたが、おこづかいをもらえることは何よりもうれしかった。
 おこづかいがもらえる日まで、お金のためにお手つだいをたくさんした。それから三ヶ月がたち、ぼくの欲しい物がやっと買えるとワクワクしながら店に行った。しかし、いざ商品の前に立ってみると、買うのか買わないのか迷ってしまった。それでも、欲望をおさえきれず思わず手が出てしまった。その買った物はすぐにあきて、買ったことを後悔した。
 あれから四ヶ月がたち、どうしても欲しい物がでてきた。当然ぼくは買ったが今ではまったく使っていない。ぼくはまた、無駄な買い物をしてまった。
 これまでをふり返ると、欲しい物をすぐに買ってしまい、お手つだいもお金のためにやっている。そうったぼくは何かを買ったりする時、それをどのような役に立つのか、それはこれから必要なのかをしっかり考えることにした。
 また、お手つだいもお金のためではなく、人のためにやっていくようにした。そうすると最近では、買った物がしっかりとぼくの役に立っているし、貯金をけっこう増えてきた。
 お手つだいをしてお金をもらえないときもあるけれど、ぼくはお金より大切な物に気づいた。それは「人」や「命」や「時間」などだ。つまり「お金では買えない物」だ。
 それに気づいたぼくは、これから家族といっしょにいる時間やたった一つしかない命を大切にしていこうと思う。そしてお金ももちろん宝物だけど、「お金では買えない物」がぼくの一番の宝物だ。

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