小学生の部

佳作

私のおばあちゃん
八幡市立美濃山みのやま小学校 6年 金岡 美希かなおか みき

 私のおばあちゃんは、お花が大好きだ。毎日、お花の手入れをしている。たまに、「きれいにさいてね」「きれいにさいたね」とお花に話しかけている。私はそんなおばあちゃんが大好きだ。
 だけどある日、おばあちゃんの裏を知ってしまった。おばあちゃんの家の外は野良猫が多い。猫達は、やわらかい土でトイレをすることが多い。そこで私は見てしまった。「こら~、また、お花の土でトイレをしよって」
 おばあちゃんは猫を追いかけながら怒っていた。猫は、余裕をもった顔をしながらも、あせった顔もしている。みなさんも想像していただきたい。おばあちゃんがこわばった顔をしながら、走っているところは見たことがあるだろうか。
 私は、おばあちゃんを見て、
「こっこわっ」
 と言ってしまった。おばあちゃんには聞こえていない。私が見ている風景は、顔がこわばるおばあちゃんと、余裕の顔をして、心の中ではあせっている猫。まるでサザエさんを見ているかのよう。おばあちゃんは、疲れて家に帰った。私もおばあちゃんの家に入ると、「あ……よくきたね。なんか食べていって」と笑顔で出迎えてくれた。さっきのこわばった顔は幻覚だったのかと思ってしまった。私は、「うん……なんか食べていく」と言って家に帰った。
 また、後日、おばあちゃんの家に行った。なんと猫とおばあちゃんがばったり会った。私は、「偶然なのか奇跡なのか」とつぶやいた。おばあちゃんは「おはよう……今日も暑いね」と猫に話しかけていた。猫は、「ニャーオ」と言った。
 私は、「心が通じあっている」とおどろきながらも、おばあちゃんの家でゆっくり一日を過ごした。今では、その猫は飼われている。また毎日、猫にはなしかけている。これが私のおばあちゃんの発見である。

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