佳作

深呼吸

八幡市立美濃山（みのやま）小学校 6年 門川 京（かどかわ　みこと）

　私が一番そんけいしてる人。それはお母さんだ。いつも笑顔で私をふくめて三人も子供がいるのに家事、育児、そして仕事までこなしている。私に比べて、弟は三さい、妹は一さいと小さいので、今が一番大変な時期だ。なのにお母さんは私が辛（つら）い事、悲しい事があったら言っていないのに分かってくれる。そんな所が今もそんけいしている所のひとつ。
　そんな笑顔で明るいお母さん。子供の事だけでなくお父さん、お母さんからすると旦那（だんな）さんの事も気にかけている。お母さんをみてふと感じたことがあった。いつも笑顔で明るいお母さんに、がまんしている事があるかと考えた。本人に聞こうと思ってもなんと言えばいいか分からない為、さすがに聞けない。
　でも何回かお母さんが深呼吸するのを聞いていた。その時にお母さんはがまんしていること、辛（つら）いことをリセット、リラックスしてるんだと気付いた。
　そのときいい質問を思いついたのだ。「ママのリラックス法ってなに？」。とっさに聞いていた。するとやっぱり「深呼吸かな」と返ってきた。「やっぱりなんや……」。そこで初めて本当の気持ちを知ったのだ。いつも笑顔で明るくふるまっているお母さんも、辛いことがまんしていることはある。そんなお母さんを支えるのが私の仕事。大きくなったら親孝行というものを一生懸命心を込めてしてあげたい。一つまた、十二さいになってから新しい発見をすることができた。