小学生の部

優秀賞

姉のほっぺた
八幡市立八幡やわた小学校 4年 高岸 夏希たかぎし なつき

 姉とはまえはよくけんかした。姉とほっぺたをつねりあってけんかした。いまも姉のほっぺたをつねる。でもけんかじゃない。朝姉をおこすためだ。
 朝は、ぼくたちがねているあいだに父はしごとへ行く。母は夜おそいのでまだねている。それで姉を起こす。姉を起こしてテレビをみたいのだ。一人で見るよりおもしろいのだ。朝ごはんは、ぼくがつくる。姉にもつくる。「ありがとう」と姉はいう。学校から帰ると姉はいない。でも遊びにいかない。姉が帰るまでは行かない約そくだ。ぼくがいないと心配するからだ。ばんごはんは、姉がつくる。きのうはトマトとたまごの料理だった。おいしかった。
 今日の朝も、姉のほっぺたをつねる。すぐには起きない。何度もつねる。姉のほっぺたはやわらかい。

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