姉とはまえはよくけんかした。姉とほっぺたをつねりあってけんかした。いまも姉のほっぺたをつねる。でもけんかじゃない。朝姉をおこすためだ。
朝は、ぼくたちがねているあいだに父はしごとへ行く。母は夜おそいのでまだねている。それで姉を起こす。姉を起こしてテレビをみたいのだ。一人で見るよりおもしろいのだ。朝ごはんは、ぼくがつくる。姉にもつくる。「ありがとう」と姉はいう。学校から帰ると姉はいない。でも遊びにいかない。姉が帰るまでは行かない約そくだ。ぼくがいないと心配するからだ。ばんごはんは、姉がつくる。きのうはトマトとたまごの料理だった。おいしかった。
今日の朝も、姉のほっぺたをつねる。すぐには起きない。何度もつねる。姉のほっぺたはやわらかい。