小学生の部

佳作

失敗をおそれずに
八幡市立八幡やわた小学校 6年 アニャウー 直美なおみ

 「失敗をしない者は、何も生みだすことはない」。ジャコモ・カサノヴァさんの言葉だ。この言葉を完全に忘れたことは、たぶんないと思う。それだけ私にとって、忘れられない言葉なのだ。
 五年生の後期、私は代表委員になった。自分から立候補したのではなく、みんなに推薦されてなったのだ。みんなに推薦されたのはうれしかったが、正直に言うと、代表委員にはなりたくなかった。この時の私は人前でしゃべるのは苦手で、目立つのが好きじゃなかったし、なにより責任を負う仕事が大嫌いだったため、自分が代表委員に決まったときは、本気で嫌だった。
 そんなときに出会ったのが、この言葉だ。みんなの期待を裏切り失敗するのを恐れていた私には、この言葉がとてもかがやいて見えた。
 その日から私は少しずつ変わった。この言葉のおかげで変われたのだ。失敗しない人間なんていない、失敗して も次は失敗して学んだことを活かして、成功へつなげればいいと考えるようにすると、なぜ自分があんなに小さなことで悩んでいたのか不思議に思えてきた。前まであんなに嫌だった代表委員も実際にやると楽しかった。その後にチャレンジしてみたスポーツフェスタも青少年主張大会も駅伝も全部楽しかった。私は、いつのまにか失敗することが、あまりこわくなくなっていた。たしかに失敗することへの恐れが全くないわけではないが、人間はみんな失敗して成長するのだと思うと、なんでも乗りこえられる気がした。


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